バッテッリ―の電源切断ノブを追加
2017年11月に、なじみの街の零細自動車整備屋の助言で、バッテリーの電源切断切り替え部品を付けた。それは、時折、1ヶ月ほど車に乗らないことがあり、その間のバッテリーの放電が気になっていた。と言ってその都度、フロントカバーを開け、バッテリー端子の接続をスパナで取り外すのも面倒であった。その部品は、ノブ(写真の緑部)を回すだけで、バッテリーの接点を簡単にオフにできるとのことで、その装置を追加した。
バッテリー部に付けた切断器のノブ(緑)
トラブル
その1年後、愛車の車検が終わって市内を走っていたら、エンジンが音もなく停止した。慌ててエンジンをかけ直すと、かかるのである。それで暫らく走るとまたエンジン停止である。慌ててディーラに車を持ちこんだ。
点検の結果、バッテリー部に付けたバッテリー電源部の接点が緩んでいた。もしこの事件が高速道路走行時や緊急時に起きていれば、命の危険があった。
よくよく見れば、その装置のバッテリーとの接触部は、正規部品の接点部品と雲泥の差のチャチな作りであった。保安部品は、純正部品以外は使うべきでないと悟った。
それよりも、そういうレベルの部品を推奨する自動車整備会社のレベルが問題である。その会社は、部品が売れて儲かれば、客の命が危険に晒されても、知ったことではないのだ。
またその零細自動車整備屋とは、別の不正事件(車検中の私用車を乗り回し)が露見して、縁を切っていた。やはりブランド(信用)とは大事であると納得して、車の点検を正規のトヨタのディーラに鞍替えをした。整備屋も純正でないとトラブルの元である。
自動車の保安部品は純正品だけに
私は自動車部品メーカの開発部で、自動車部品の開発を担当してきた。その部品が保安部品と言われる部品だと、その品質保証は大変だ。その部品の耐久試験、上下限試験、寒冷地試験、非破壊試験と、その性能試験は厳しい。それに不具合があれば、自動車事故で死亡事故になるかもしれない。そうなれば、殺人罪さえ問われることになる。会社もその責任で倒産の危機になるかもしれない。タカタはその不始末で、倒産した。三菱自動車は、日産に身を売った。だから、自動車の保安部品は、正規の部品以外は使うべきでない。自分と人の命がかかっている。
人の危機管理
あなたの付き合っている人は、純正部品相当の信頼性がありますか? いい加減な信用の人ではないですか? 人との付き合いを考え直そう。それは自分の人生の危機管理である。
2019-05-08 久志能幾研究所通信 小田泰仙
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