現代の「修身」を学ぶ目的

 修身を学ぶ目的は、自分がよく死ぬため(=よく生きるため)である。修身とは、人生の品質向上(自己の付加価値創造)である。人生で創る作品とは、自分自身の生き様である。鑑定士・中島誠之助から「いい仕事をしてますね!」と言われる人生を目指せ。

 

全ての事象には死がある

 「死」とは人生の定年である。命、人事異動、転職、プロジェクトの終結等、全ての事象には終結がある。その時、人間として生き方が明確でないと、死に臨んでじたばたする。

 

品質向上

 死に臨んで、人生の虚しさで後悔しないために、修身を学ぶ。人間として人間らしく生きるため、心の充実を図るために、修身を学ぶ。

 故河村義子先生は、死期に臨んで、最期までピアニストとして生きた。素晴らしい生き方を我々に教えてくれた。

 

危機管理

 危機管理として、自分・家族・組織が不幸にならないために「修身」を学ぶ。自分が悲惨な死を遂げないために「修身」を学ぶ。

 修身を学ばないから、定年離婚、鬱病、自殺、定年後に生ける屍となってしまう。それを教えてもらっていないので、2019年5月28日の川崎市多摩区の凄惨な無差別刺殺事件、2008年の秋葉原通り魔事件、凄惨な少年の殺人事件等、孫の親殺し、親の子殺し等が頻発する。

 

良く働いた一日が安らかな眠りを誘うように、良く生きた人生は安らかな死を得る(ゲーテ)

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   馬場恵峰書 「佐藤一斎著「言志四録」五十一選訓集」

 久志能幾研究所刊

 

2019-05-19   久志能幾研究所通信 小田泰仙

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