定年後の第二の人生は大型ジェット旅客機に搭乗ではなく、人力飛行機を飛ばすつもりで旅立ちたい。人力自力と思っていても、その陰で多くの人の援助があって離陸できる。大企業の会社勤めは、定期航路の大型旅客機に乗っていたと同じ。大過なく乗っていれば定年まで目的地まで運んでくれる。定年後の第二の人生は、自力で自由に空を飛びたい。そのための準備や体力維持には人知れぬ精進が必要である。第二の人生の出発時には、健康状態、体力、天候(経済状況)を入念に点検したい。人力飛行機は、漕ぐのを止めれば墜落である。日々、なすべきこともなく無為に過ごせば、認知症や堕落へまっしぐらで地獄に墜落である。死ぬまで継続してペダルを漕いで、現役で「彼岸」に達したい。
人力飛行機
2004年頃、人力飛行機「極楽とんぼ」で日本記録を達成した鈴木正人さん(ヤマハ発動機)とご縁ができて、自動車技術会支部報の記事のため取材をした。その後、彼の開発の取り組み姿勢にほれ込み、一時期、テスト飛行の追っかけをしたことがある。人知れぬ20余年間のチームとしての精進を見て、人力飛行機に人生を感じた。
上図: ついに琵琶湖の「彼岸」に到達(1998年)
出典:『航空情報』 1998年11月号
「極楽とんぼ」のテスト飛行風景
入念な飛行前チェックをする鈴木正人さん
飛騨エアパークで 2004年5月29日
入念な体力調整中のエンジン役、中山さん
自力とは言え、回りの仲間の協力があって飛ぶ立てる
(2015年記)『吾が人生の師天王』p219より
2019-01-18 久志能幾研究所 小田泰仙
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