巻頭言 『佐藤一斎著「言志四録」51選集』

人生の歩み、皆縁あって花開き恩あって実を結ぶ今、ここに92歳の初冬末日、此一冊「言志四録」なるもの1133条からなる全訳本の中からわずか51条書き納めた。諸々の仕事の片わら、10日間で終わったが、全く思いもかけぬ1冊出来上がった。行きさつは、後記する。

中国に「菜根譚」あれば、日本に佐藤一斎の「言志四録」あると言う。昭和も天皇退位まで、今日31日で半年となった。「新天皇即位が201951日」報道ある今日、この記を成す不思議さ思い、毎日過剰報道に振り回されることなく、たとえ一刻なりと心静かに先達の英知を学び、心にとどめ置き、大いなる己の人生の歩みの中の貴重な精神文化の栄養に活用されたらと思う。「分を知り然る後に足るを知る」(言志四録42条)とあるは、心とどめる訓言であろう。人生の修養の糧として処世や、教育の心得として活用したらと思う。

  20181031日恵峰記

 

上記はこの1225日に出版予定の馬場恵峰書『佐藤一斎著「言志四録」51選集』(小田泰仙編集 久志能幾研究所刊)全64頁 価格2800円の巻頭言です。

本書では、毛筆での記述ですが、このブログではテキストに落としました。

購入希望者は、メールにて小田まで申し込みください。発行部数が少ないため、一般書店には回せませんので、直販です。

今日、最終原稿を印刷所に回しました。今から印刷工程です。

 

2018-12-18  久志能幾研究所 小田泰仙

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