自動車保険40年間の総括

 私は1979年に最初の車・カリーナを購入して、それ以来40年間で、4台の車に乗った。その間、車両保険には入っていない。現時点で総括をして、車両保険に入らなくて正解であったと結論付けた。勿論、対人、対物の保険は金額無制限で入っている。

 

私の事故歴

最初の事故

 私の最初の事故は、1979年に最初の車を買った直後、実家の車庫入れで左ドアを擦り、左ドア一式を交換した。約5万円。当時は、パワーウィンドウもないドアで、安かった。

 

もらい事故

 2001年、もらい事故で約100万円の事故の被害を受けたが、10:90の負担割合で、私は相手の車の修理も含めて約20万円の負担となった。

 原因は、相手の前方確認怠慢と、道路設計上の欠陥である。裁判にしても勝てる状況であったが、宮仕えの立場で、その裁判時間に時間を割くわけにもいかず泣き寝入りにした。後日、道路を管理する県も立木で見通しが悪い道路欠陥を分かっていたのか、いつの間にか立木が撤去され、視界が改良された。

 事故状況は、夜間、私が自宅への帰路、見通しのよい直線道路を真っ直ぐに走行していたら、セルフのガソリンスタンドから相手の車・ハリアーが飛び出してきて、私の車の側面にぶつかってきた。走行中を真横からぶつけられたので、気づいたときは避けようがない。側面衝撃だから、エアバックは作動しなかった。相手は道路横の立木が邪魔して、私の車の発見が遅れた。

 保険会社の言い分で、双方が動いている状態なので責任分担で0対100にはならず、粘って交渉したが、10:90の負担割合で私は泣き寝入りである。相手からの謝罪もなく、怒り心頭で、保険会社と交渉した。保険での対応と道義上責任は別である。事故を起こした相手若者は、保険で全て済ませようとしたので、怒り心頭である。なにせセルフのガソリンスタンドを利用しながら、高級車のハリアーに乗っている。通常のガソリンスタンドなら、店員が誘導するから事故は起きにくい。

 コンビニ、セルフのガソリンスタンドは信号のない交差点である。注意が必要だが、夜の走行中に横から突撃されては、お手上げである。相手に対して、見通しの悪い場所からの本車線への進入時は、よく見ろとしか言えない。自分への反面教師材料とした。

 この事故の再発防止の結論は「夜遅くまで働かず、早く明るいうちに自宅に帰れ」である。それは当時の中間管理職の私には無理!! 宮仕えは辛い。

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Img_0213  事故被害 2001年3月26日   

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 ぶつかってきた相手からの視界。立木で視界不良

Img_0216  相手車は立木に突っ込み立木をなぎ倒した。

凍結事故

 2003年頃、近年にない大雪の日、出勤の様子を見ていて道路状況が良くなったので、時間を遅らして自宅を出発した。基幹道路上は、雪は溶けており問題がなかったが、途中の東名陸橋下の路面が日陰で凍結しており、それに気が付かず走って、車が急にスピンをして壁にぶつかる自損事故を起こした。前バンパーをまるごと交換して10万円の出費。車は凍結面で滑ったら、全くコントロールが効かなくなる。その恐ろしさの勉強代であった。雪の日は、車でのお出かけは、ご法度にすべき。天が休めと言っているのに、逆らったからバチが当たった。それ以降、雪の時は車に乗らないようにした。

 

バックカメラ盲信事故

 2017年、夜間の駐車で、駐車中の車にバックで擦り、当方は殆ど傷がなかったが、相手の車のドアを傷つけてしまった。それは保険で対処した。バックカメラを取り付けた直後で、その操作ミスである。却ってバックカメラを盲信したのが失敗である。その修理金額は10万円余。保険で対処したのでお金は不要であったが、保険の等級が下がり、3年間で実質的に10万円の出費となった。それで保険の意味を悟った。

 

保険と占い師

 保険とは使ってはいけないお守りなのだ。あると安易な運転となる。保険を使うと却って損をする。保険金システムは、若い人が起こす事故の保険金の支払いを無事故の優良ドライバーが支えている。保険会社も賢く、事故歴の多い若者の保険加入を拒否する。

 その昔のシナの王様は、高額で占い師を抱えていたが、生涯その占いを使うことはなかった。保険と同じである。使わないに越したことはない。王様と違いお金が十分にない我々は保険を再検討すべきである。

 

収支決算

 車を乗り始めて40年間で、事故で支払った修理費合計が45万円である。もし車両保険に入っていれば、年間、5万円程通常の保険料より高いので、その累計のかかったであろう金額合計は200万円余である。

 

一般車両保険に含まれる盗難保険は、保険契約書に読めないような小さい字(読ませないように)で書かれた免責事項が多くあるので要注意である。

 

車両保険に含まれる盗難保険

◆保険適用は偶然で無過失が基本

施錠忘れ、エンジンを掛けたまま車を離れたなど、油断で車が盗まれた場合は「無過失」ではなく保険金は下りない。自宅前の道路上駐車も、保険金請求が難しい。

◆保険適用には注意義務完璧が基本

短時間の一時的な駐車で、コンビニに立ち寄り、トイレに行くため、キーを付けたままで車を離れたという事実があれば、車両保険は適用されない。

車の管理責任の所在があいまいな状況、たとえばガソリンスタンドでの洗車やオイル交換、自動車整備業者、カーショップで車を預ける際には、要注意である。盗難時の状況次第で、車両保険金の支払いが拒否される。

◆自動車保管時は管理状態にあるのが基本

駐車場が、自宅敷地内、屋内といった状況でも、キーを抜いてドアロックは必須である。車両本体盗難時には、スペアキーの存在確認と提出などを要求される。スペアキーの車内保管や車外貼り付けなどでは保険金は下りない。窃盗犯が自宅内のスペアキーを盗み、車が盗難された場合、保険金は下りない。

「1番安い自動車保険教えます」

 http://ichibanyasui-kurumahoken.com/3897.html

「車両盗難の保険金支払いは無過失が基本」から要約版に編集

 

保険の秘密

 保険会社が儲かって、保険会社の社員の給与が高いのにはワケがある。僅かの当方のミスを咎めて、出すべき保険金を渋るから儲かるのだ。それよりも、かけるべき保険金を、自分で貯金しよう。

 

車両保険の結論

 私はこの40年間、車両保険に入らずに、細心の注意をして運転してきたので、155万円の節約ができた。科学的・確率的な安全運転を実行すれば、車両保険に入る必要はない。保険の掛け金の分を貯金するとすれば、40年間で保険金の補填額を上回る金額を貯金できる。

 そのためには、「極楽運転道」の技術が必要です。このブログのカテゴリー「極楽運転道」を参考にして、皆さんも事故を起こさない運転技術、事故に巻き込まれない運転ノウハウを習得ください。これで事故をゼロにはできないが、事故になる確率は減らせる。

 人生でも、危ない人や、危ない事象、危ない時期には、近寄らず、が人生を無事に送る秘訣です。アホな人にいくら言っても無駄です。君子危うきに近寄らず。

 

2018-06-10

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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